徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

映画『300』

あらすじ 紀元前480年、スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は、ペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)から服従の証を立てるよう迫られる。そこで、レオニダス王が取った選択肢は一つ。ペルシアからの使者を葬り去り、わずか300人の精…

映画『ビューティフル・マインド』

あらすじ 1947年9月、プリンストン大学院の数学科に入学を果たしたジョン・ナッシュ。彼の頭にあるのは「この世のすべてを支配する真理を見つけ出したい」という欲求のみ。ひとり研究に没頭するナッシュは次第にクラスメートからも好奇の目で見られるように…

映画『LIFE!』

あらすじ 雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを…

書評『本を読む本』

あらすじ 著:M.J.アドラー C.V.ドレーン 本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり…

書評『働くアリに幸せを 存続と滅びの組織論』

あらすじ 著:長谷川 英裕 なぜ、この世は生きづらいのか――?自分の意のままにならない他者とともに生きなければならない「社会」を持っている私たち人間。もし社会に参加しなくても生きていけるなら、煩わしさがなく、コストを払わなくても済む分だけ、一人…

書評『ファウスト 第一部』

あらすじ 著:ゲーテ ゲーテ(1749‐1832)はこの大作を24歳で書きはじめて82歳で書きおえ、83歳で没した。詩人の天才をもってしても完成に殆ど全生涯を要したのである。『ファウスト』第1部では、学問の無力に絶望した大学者ファウストが悪魔メフィストの助力…

書評『ティーンコート―少年が少年を立ち直らせる裁判』

あらすじ 著:山口 直也(編集)

書評『ロールズ』

あらすじ 著:川本 隆史 正義の原理―「公正としての正義」はどのようにして達成可能か。「最大幸福原理」のみを追求する功利主義の克服をめざしたロールズは、社会契約説を現代の視点から再構成した「正義の二原理」を提唱する。―選挙権・被選挙権を保障する…

書評『BEATLESS』

あらすじ 著:長谷 敏司 今から一〇〇年後の未来。社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。人類の知恵を超えた超高度AIが登場し、人類の技術をはるかに凌駕した物質「人類未到産物」が生まれ始めた。黒い棺桶のようなデバイスを持つレイシ…

書評『政治の起源(上)』

あらすじ 著:フランシス・フクヤマ 本書『政治の起源』とその続巻は、政治制度発展と衰退の歴史的パターンを広範に扱う(略)。今日の政治にかかわる人々の多くは、歴史的文脈の視点を欠き、いま直面している問題が過去に起きた問題といかによく似ているかを…

映画『エンダーのゲーム』

あらすじ 強大な軍事力を持つ昆虫型生命体、フォーミックとの宇宙戦争を続けている人類。その第2次侵攻に備えるべく、世界中から優れた少年兵士たちが防衛軍ベースキャンプのバトルスクールへと集められ、宇宙で戦う技術と知識をたたき込まれていた。そんな…

映画『砂漠でサーモン・フィッシング』

あらすじ 「イエメンでサケ釣りをしたい」という依頼を受けた水産学者のジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)。そんなことは絶対無理だと相手にしなかったものの、何とイギリス外務省後援の国家プロジェクトに発展。ジョーンズは、イエメンの大富豪の代理人…

書評『悲しき熱帯〈1〉』

著:レヴィ=ストロース 人類学者レヴィ=ストロースがブラジル・インドでのフィールドワークを主にまとめた紀行文。紀行文として、学術書としても価値を有する。

書評『不思議の国のアリス』

あらすじ 著:ルイス・キャロル ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽…

書評『夜と霧』

あらすじ 著:ヴィクトール・E・フランクル 著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こ…

映画『ソーシャル・ネットワーク』

あらすじ 2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり…

書評『クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場』

あらすじ 著:小林 雅一 しゃべるスマホ、自動運転車、ビッグデータの解析―。共通するキーテクノロジーは、AI=人工知能。人間が機械に合わせる時代から、機械が人間に合わせる時代への移行は、ビジネスにどのようなインパクトを与えるのか?クラウド以上の変…

書評『金融政策入門』

あらすじ 著:湯本 雅士 「ゼロ金利政策」「金融緩和」「アベノミクス」……。この間、金融政策が政治の重要課題となり、日々の暮らしにも大きく影響を与えるようになった。その金融政策はどのように決まっていくのか。日銀をはじめとする世界の中央銀行はどの…

映画『es』

あらすじ スタンフォード大学心理学部ではある実験をするため、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単…

書評『聞く力―心をひらく35のヒント』

あらすじ 著:阿川 佐和子 頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか。インタビューが苦手だったアガワが、1000人ちかい出会い、30回以上のお見合いで掴んだコミュニケーション術を初めて披露する―。

映画『舟を編む』

あらすじ 玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)な…

書評『儚い羊たちの祝宴』

あらすじ 著:米澤 穂信 夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つ…

映画『ラスベガスをぶっつぶせ』

あらすじ マサチューセッツ工科大学の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニ…

書評『内向型人間がもつ秘めたる影響力』

あらすじ 著:ジェニファー・B・カーンウェイラー イントロバート(内向型人間)とエクストロバート(外向型人間)の特徴を示唆した第一人者ともいえる著者が放つ、内向型人間がいかに自分を偽ることなく本来の持ち味を活かして組織や企業で影響力を発揮させるか…

映画『ブラック・スワン』

あらすじ ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シー…

書評『二十一世紀の資本主義論』

あらすじ 著:岩井 克人 グローバル市場経済にとっての真の危機とは、金融危機や恐慌ではない。基軸通貨ドルの価値が暴落してしまうグローバルなハイパー・インフレーションである。しかし、自由を知ってしまった人類は好むと好まざるとにかかわらず、資本主…

書評『日本語の技法』

あらすじ 著:齋藤 孝 ビジネス、就活、恋愛、人間関係…。文章を書くのが苦手な自分、人と話をするのが苦手な自分を本気で変えたいと思ったときの必読書!音読、速読、三色ボールペン、一分間プレゼン、雑談力、齋藤メソッドの集大成。

書評『知性について 他四篇』

あらすじ 著:ショーペンハウエル ショーペンハウエル(1788‐1860)の主著『意志と表象としての世界』以上に愛読された『付録と補遺』の一部。該博な教養を模範的な散文に盛りこんだこの人生の箴言集は、哲学の専門領域を越えた書として広く読まれる。ドイツ観…

映画『ウォール・ストリート』

あらすじ 2001年、8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。カリスマ投資家の面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。2008年、勤め先が経営破たんに追い込まれた電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)…

書評『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで』

あらすじ 著者:ゲルト・ギーゲレンツァー 現代人なら、自分の身に何かが起こる可能性=リスクを見極めたいもの。だがその手掛かりとなる統計数字を、あなたはきっと誤解している。もっとも、誤解して当然なのだ――そう仕向けられているのだから。専門家の振り…