徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

書評『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』

あらすじ 著:ベネディクト・アンダーソン 国民はイメージとして心の中に想像されたものである。/国民は限られたものとして、また主権的なものとして想像される。/そして、たとえ現実には不平等と搾取があるにせよ、国民は常に水平的な深い同志愛として心に…

書評『仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない』

あらすじ 著:野口 悠紀雄 ビットコインをはじめとする「仮想通貨」が、世界で注目を集めている。管理主体を持たない通貨、国家の枠組みを超えた通貨として従来の通貨を脅かしつつあり、その技術革新はより広範な分野に影響を及ぼすとみられている。金融資産…

映画『マイノリティリポート』

あらすじ 西暦2054年、ワシントンDC。政府は膨大な凶悪犯罪を防ぐ策として、ある画期的な方法を開発し、大きな成果をあげていた。それは、予知能力者を利用して凶悪犯罪が起こる前に犯人を逮捕してしまうというシステムであった。このシステムのお陰でワシン…

書評『論語と算盤』

あらすじ 著:渋沢 栄一 日本実業界の父が、生涯を通じて貫いた経営哲学とはなにか。「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を示した『論語と算盤』は、すべての日本人が帰るべき原点である。明治期に資本主義の本質を見抜き、約四百七十社も…