徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

2016-01-01から1年間の記事一覧

カール・シュミットからの警告/書評「現代議会主義の精神史的状況他一篇」

ワイマールドイツにおいて議会主義・自由主義を痛烈に批判し、その後のヒトラー独裁への道を理論的に準備したカール・シュミットの著作のうちの一冊である。今回の一冊は現代議会主義の分析とともにシュミットの理論の萌芽が見られる。 現代議会主義の精神史…

もしもマキァヴェッリが大日本帝国を視察したら

「天国に行く最も有効な方法は、地獄へと至る道を熟知することである。」―これはマキァヴェッリの言葉だが、言葉通り彼は天国へ行っただろう。しかし、彼は仕事人間*1だったから死後もフィレンツェ(現イタリア)のために日々情報収集に勤しんでいる。今回は…

小説にみる人材育成方法/書評「西の魔女が死んだ」

マグカップと人材育成/書評「西の魔女が死んだ」

過去からの断罪/映画「叫」

過去から声とどう向き合うか。映画「叫」

独裁への道/映画「THE WAVE ウェイヴ」

現代でも全体主義やファシズムは起こり得ることを描いた映画「THE WAVE ウェイヴ」

機能不全に陥る家庭/映画「クリーピー 偽りの隣人」

映画「クリーピー 偽りの隣人」の感想のようなもの。2つの家庭の共通点、子供が果たした役割、理由のない恐怖。

映画に見るサイコパス/映画『クリーピー 偽りの隣人』

サイコパスについて映画と絡めて書いていく。

賃金はいかに決定されるか/書評「資本主義の極意ー明治維新から世界恐慌へ」

賃金の決定方法を主流派経済学とマルクス経済学の観点から見る。結論はマルクス経済学のほうが賃金決定を直感的に理解できる。