徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

国家とは? 書評『国家論―日本社会をどう強化するか』

あらすじ 著:佐藤 優 国家とどう付き合っていくべきか。9・11以降に顕著になった、国家の暴走にどう対抗するか。聖書からマルクス、宇野弘蔵から柄谷行人まで、古今東西の知を援用し、官僚の論理の本質や、国家が社会へ介入する様相を鋭く読み解く。市場原…

東大生はバカになったか 書評『東大生はバカになったか』

あらすじ 著:立花 隆 文部省の「ゆとり教育」が生んだ高等教育の崩壊状況を徹底検証。その根本原因たる日本の教育制度の欠陥を、文部省の歴史、東大の歴史に求めながら、日本を知的亡国の淵からいかにして救うか、その処方箋を探る。さらに現代における教養…

東大を通じて見る近現代史 書評『天皇と東大〈1〉大日本帝国の誕生』

あらすじ 著:立花 隆日本近現代史の最大の役者は天皇であり、その中心舞台は東大だった―。長い長い鎖国の時代が終わり、日本という近代国家はどのように誕生し、どのように現代へとつながるのか。明治十年に設立され、国家運営の人材を供給しつづけた東大と…

ベンサムの思想とは? 書評『ベンサム―功利主義入門』

あらすじ 著:フィリップ・スコフィールド 現代のさまざまな分野に、実践・理論の両面で大きな影響を及ぼしているジェレミー・ベンサム(1748‐1832)。本書は、彼の厖大な草稿類を整理・校訂するベンサム・プロジェクトを牽引し、新著作集の編集主幹をつとめる…