徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

2014-01-01から1年間の記事一覧

書評『ファウスト 第一部』

あらすじ 著:ゲーテ ゲーテ(1749‐1832)はこの大作を24歳で書きはじめて82歳で書きおえ、83歳で没した。詩人の天才をもってしても完成に殆ど全生涯を要したのである。『ファウスト』第1部では、学問の無力に絶望した大学者ファウストが悪魔メフィストの助力…

書評『ティーンコート―少年が少年を立ち直らせる裁判』

あらすじ 著:山口 直也(編集)

書評『ロールズ』

あらすじ 著:川本 隆史 正義の原理―「公正としての正義」はどのようにして達成可能か。「最大幸福原理」のみを追求する功利主義の克服をめざしたロールズは、社会契約説を現代の視点から再構成した「正義の二原理」を提唱する。―選挙権・被選挙権を保障する…

書評『BEATLESS』

あらすじ 著:長谷 敏司 今から一〇〇年後の未来。社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。人類の知恵を超えた超高度AIが登場し、人類の技術をはるかに凌駕した物質「人類未到産物」が生まれ始めた。黒い棺桶のようなデバイスを持つレイシ…

書評『政治の起源(上)』

あらすじ 著:フランシス・フクヤマ 本書『政治の起源』とその続巻は、政治制度発展と衰退の歴史的パターンを広範に扱う(略)。今日の政治にかかわる人々の多くは、歴史的文脈の視点を欠き、いま直面している問題が過去に起きた問題といかによく似ているかを…

映画『エンダーのゲーム』

あらすじ 強大な軍事力を持つ昆虫型生命体、フォーミックとの宇宙戦争を続けている人類。その第2次侵攻に備えるべく、世界中から優れた少年兵士たちが防衛軍ベースキャンプのバトルスクールへと集められ、宇宙で戦う技術と知識をたたき込まれていた。そんな…

映画『砂漠でサーモン・フィッシング』

あらすじ 「イエメンでサケ釣りをしたい」という依頼を受けた水産学者のジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)。そんなことは絶対無理だと相手にしなかったものの、何とイギリス外務省後援の国家プロジェクトに発展。ジョーンズは、イエメンの大富豪の代理人…

書評『悲しき熱帯〈1〉』

著:レヴィ=ストロース 人類学者レヴィ=ストロースがブラジル・インドでのフィールドワークを主にまとめた紀行文。紀行文として、学術書としても価値を有する。

書評『不思議の国のアリス』

あらすじ 著:ルイス・キャロル ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽…

書評『夜と霧』

あらすじ 著:ヴィクトール・E・フランクル 著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こ…