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徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

【感想】小説という名の現実/「ボラード病」

書評

日本を舞台にしたディストピア小説だと聞いて読みました。

 

ボラード病 (文春文庫)

ボラード病 (文春文庫)

 

 あらすじ

B県海塚市は、過去の厄災から蘇りつつある復興の町。
皆が心を一つに強く結び合って「海塚讃歌」を歌い、新鮮な地元の魚や野菜を食べ、
港の清掃活動に励み、同級生が次々と死んでいく――。

(内容「BOOK」データベースより)

 

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【感想】お金以上に大切なものがあるのか/『投資家が「お金」よりも大切にしていること』

書評

 友人に勧められてから1年近く経ってようやく読めました。

 

投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)

投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)

 

 、

あらすじ

本書は、著者が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものである。(「BOOK」データベースより)

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【感想】武器としてのファイナンス/「ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。」 

書評

  筆者の連載のなかで今から学ぶなら英語やプログラミングよりもファイナンスをお勧めするとあり、その理由を知るために本書を買いました。

 

ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい

ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

実際にビジネスで「使える」ファイナンスの技術をもっているのはごく一部の人だけ。いま、ビジネスの世界では事業家(=ファイナンス人材)が圧倒的に不足しているのです。M&Aの最前線で活躍する実務家が語る、数式なし、でも「本当に使える」ファイナンスとは。

 

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カール・シュミットからの警告/書評「現代議会主義の精神史的状況他一篇」

書評

 ワイマールドイツにおいて議会主義・自由主義を痛烈に批判し、その後のヒトラー独裁への道を理論的に準備したカール・シュミット著作のうちの一冊である。今回の一冊は現代議会主義の分析とともにシュミットの理論の萌芽が見られる。

 

 

あらすじ
のちにナチスの桂冠法学者となるカール・シュミット(1888―1985)が、自由主義に対する体系的批判を行った初の著作。不安定なワイマール体制への幻滅から、議会主義の精神史的な基礎は過去のものになったとし、議会主義と民主主義の連関を切断する。独裁理論を考察し、ドイツの新しい政体を暗示した問題作。1923年刊。
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もしもマキァヴェッリが大日本帝国を視察したら

  「天国に行く最も有効な方法は、地獄へと至る道を熟知することである。」―これはマキァヴェッリの言葉だが、言葉通り彼は天国へ行っただろう。しかし、彼は仕事人間*1だったから死後もフィレンツェ(現イタリア)のために日々情報収集に勤しんでいる。今回はそんなマキァヴェッリ大日本帝国の(仮想)視察レポートである。

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ニッコロ・マキァヴェッリ(1469-1527)

*1:クーデターによる失脚後もあまりに多くの仕事を抱えてた彼は引き継ぎのために長い間登庁していた。大統領秘書官、委員会メンバー、書記官としての実務etc.

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