徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

書評『ロールズ』

あらすじ   著:川本 隆史
正義の原理―「公正としての正義」はどのようにして達成可能か。「最大幸福原理」のみを追求する功利主義の克服をめざしたロールズは、社会契約説を現代の視点から再構成した「正義の二原理」を提唱する。―選挙権・被選挙権を保障する政治的自由、言論・集会の自由、思想および良心の自由等の「基本的自由の権利」は平等に分配されること(第一原理)。(1)公正な機会均等を確保したうえで、(2)最も不遇な人びとの暮らし向きの改善を図り、社会的・経済的な不平等を調整する(第二原理)。この画期的な分配原理こそ、“自由で平等な人びとが友愛の絆で結ばれた社会”を実現する出発点になるだろう。

 

  正義・公正を思案しそれを実現しようとする試みをロールズの幼少期から追い少しでもその思想を分かりやすく説明しようとします。それまでの功利主義では最大幸福を実現してもその分配をどう決めるかと定めた原理までに言及しなかったのでそこを克服しようと自身の『正義論』を執筆し、当時の時代背景も相まって広く知れ渡り哲学分野のみならず諸分野に影響を与えました。

 

<iframe src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=microx-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4062743604" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>