徒然なるままに読書

書評から日々の考え事まで綴ります

書評

書評『方法序説』

あらすじ 著:デカルト すべての人が真理を見いだすための方法を求めて、思索を重ねたデカルト(1596‐1650)。「われ思う、ゆえにわれあり」は、その彼がいっさいの外的権威を否定して到達した、思想の独立宣言である。近代精神の確立を告げ、今日の学問の基本…

書評『論語 増補版 (講談社学術文庫)』

あらすじ 著:加持 伸行 人間とは何か。溟濛の時代にあって、人はいかに生くべきか。現代と交響する至高の古典に、われわれは親しみ、学んできた。だが、さらに多くの宝石のように美しいことばが、人知れず眠っている―。儒教学の第一人者が『論語』の本質を…

書評『タテ社会の人間関係』

あらすじ 著:中根 千枝 1960年代に発表させて以来半世紀近く、時代の変化にかかわらず、日本の基本構造はいまも変わりません。先輩と後輩、上司と部下、会社やサークルなど、あらゆる組織でのウチとソトの感覚。これが、あるときは悪さをすることもあれば、…

書評『生きるのも死ぬのもイヤなきみへ』

あらすじ 著:中島 義道 自意識を持て余す東大生、自分の容貌を嫌悪するOL、働くことが嫌いなフリーター、5年間引きこもり中の男…。「どうせ死んでしまうのだから、何をしても虚しい」彼らの心の叫びは“正しい”。しかしその真実は、善良で鈍感な日本社会から…

書評『悲しき熱帯〈2〉』

著:レヴィ=ストロース 熱帯のフィールドワークに主に描かれている。文明化されていない野蛮と見て非合理的と判断しがちであるが一度目線を変えてみると非合理的だと思った慣習にも合理的な面がある。文明・非文明に関わらずある程度の合理性が人間社会の中…

書評『政治の起源 下 人類以前からフランス革命まで』

あらすじ 著:フランシス・フクヤマ 自由民主主義が機能し、政治に秩序が生まれるためには、「国家」「法の支配」「政府の説明責任」この3制度のバランスが鍵を握る。

書評『転換期の日本へ―「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か』

あらすじ 著:ジョン・W・ダワー ガバン・マコーマック 領土紛争、沖縄と基地、憲法改正、集団的自衛権、核・原発、歴史認識問題など、未解決の課題が山積する中、東アジア情勢は一層その緊迫度を増している。日本の選択はどこにあるのか。これまでと同様に…

書評『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』

あらすじ 著:ベネディクト・アンダーソン 国民はイメージとして心の中に想像されたものである。/国民は限られたものとして、また主権的なものとして想像される。/そして、たとえ現実には不平等と搾取があるにせよ、国民は常に水平的な深い同志愛として心に…

書評『仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない』

あらすじ 著:野口 悠紀雄 ビットコインをはじめとする「仮想通貨」が、世界で注目を集めている。管理主体を持たない通貨、国家の枠組みを超えた通貨として従来の通貨を脅かしつつあり、その技術革新はより広範な分野に影響を及ぼすとみられている。金融資産…

書評『論語と算盤』

あらすじ 著:渋沢 栄一 日本実業界の父が、生涯を通じて貫いた経営哲学とはなにか。「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を示した『論語と算盤』は、すべての日本人が帰るべき原点である。明治期に資本主義の本質を見抜き、約四百七十社も…

書評『原発敗戦 危機のリーダーシップとは』

あらすじ 著:船橋 洋一 全体の最適解を見出せないリーダー、不明瞭な指揮系統、タコツボ化した組織、「最悪のシナリオ」の不在…。福島原発事故と「あの戦争」の失敗の原因は驚くほど酷似している。日本を代表するジャーナリストが二つの戦史を徹底検証し、…

書評『知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ』

あらすじ 著:苅谷 剛彦 常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く―それが知的複眼思考法だ。情報を正確に読みとる力。ものごとの筋道を追う力。…

書評『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』

あらすじ 著:赤羽 雄二 A4の紙に1件1ページで書く。ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書く。毎日10ページ書き、フォルダに投げ込んで瞬時に整理する。それだけで、マッキンゼーのプログラムでも十分に教えていない、最も基本的な「…

『大衆の反逆』

あらすじ 著:オルテガ・イガセット 1930年刊行の大衆社会論の嚆矢。20世紀は、「何世紀にもわたる不断の発展の末に現われたものでありながら、一つの出発点、一つの夜明け、一つの発端、一つの揺籃期であるかのように見える時代」、過去の模範や規範から断…

書評『老子・荘子』

あらすじ 著:野村 茂夫 老子と荘子の考えは、たがいに融けあって「道家思想」という大きな思想を形づくっている。広大な大地を背景として生まれたこの思想は、「無為自然」にもとづいた生き方を理想とする。「大器晩成」「胡蝶の夢」など、人生を豊かにする…

書評『秋の牢獄』

あらすじ 著:恒川 光太郎 十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会…

書評『権力と支配』

あらすじ 著:マックス・ウェーバー 希望はカリスマを生む。だがそれは日常化するのだ――。支配の正当性は、なぜ三つに分類し得るのか。ウェーバーの著作全体への入口とも言える本書は、支配のあり方を比較するために服従する側の動機から接近する。服従のあ…

書評『未来のイヴ』

あらすじ 著:ヴィリエド・リラダン 輝くばかりに美しく、ヴィナスのような肉体をもつ美貌のアリシヤ。しかし彼女の魂はあまりに卑俗で、恋人である青年貴族エワルドは苦悩し、絶望していた。自殺まで考える彼のために、科学者エディソンは人造人間ハダリー…

書評『乱読のセレンディピティ』

あらすじ :著 外山 滋比古 一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、…

書評『ファウスト 第二部』

あらすじ 著:ゲーテ グレートヘンの悲劇からたち直ったファウストは次に美を追求することで生の意義を把握しようとして果たさず、最後に人類のため社会のための創造的活動によってはじめて自己の救済にあずかる…。

書評『本を読む本』

あらすじ 著:M.J.アドラー C.V.ドレーン 本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり…

書評『働くアリに幸せを 存続と滅びの組織論』

あらすじ 著:長谷川 英裕 なぜ、この世は生きづらいのか――?自分の意のままにならない他者とともに生きなければならない「社会」を持っている私たち人間。もし社会に参加しなくても生きていけるなら、煩わしさがなく、コストを払わなくても済む分だけ、一人…

書評『ティーンコート―少年が少年を立ち直らせる裁判』

あらすじ 著:山口 直也(編集)

書評『ロールズ』

あらすじ 著:川本 隆史 正義の原理―「公正としての正義」はどのようにして達成可能か。「最大幸福原理」のみを追求する功利主義の克服をめざしたロールズは、社会契約説を現代の視点から再構成した「正義の二原理」を提唱する。―選挙権・被選挙権を保障する…

書評『BEATLESS』

あらすじ 著:長谷 敏司 今から一〇〇年後の未来。社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。人類の知恵を超えた超高度AIが登場し、人類の技術をはるかに凌駕した物質「人類未到産物」が生まれ始めた。黒い棺桶のようなデバイスを持つレイシ…

書評『政治の起源(上)』

あらすじ 著:フランシス・フクヤマ 本書『政治の起源』とその続巻は、政治制度発展と衰退の歴史的パターンを広範に扱う(略)。今日の政治にかかわる人々の多くは、歴史的文脈の視点を欠き、いま直面している問題が過去に起きた問題といかによく似ているかを…

書評『悲しき熱帯〈1〉』

著:レヴィ=ストロース 人類学者レヴィ=ストロースがブラジル・インドでのフィールドワークを主にまとめた紀行文。紀行文として、学術書としても価値を有する。

書評『不思議の国のアリス』

あらすじ 著:ルイス・キャロル ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽…

書評『夜と霧』

あらすじ 著:ヴィクトール・E・フランクル 著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こ…

書評『クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場』

あらすじ 著:小林 雅一 しゃべるスマホ、自動運転車、ビッグデータの解析―。共通するキーテクノロジーは、AI=人工知能。人間が機械に合わせる時代から、機械が人間に合わせる時代への移行は、ビジネスにどのようなインパクトを与えるのか?クラウド以上の変…

書評『金融政策入門』

あらすじ 著:湯本 雅士 「ゼロ金利政策」「金融緩和」「アベノミクス」……。この間、金融政策が政治の重要課題となり、日々の暮らしにも大きく影響を与えるようになった。その金融政策はどのように決まっていくのか。日銀をはじめとする世界の中央銀行はどの…

書評『聞く力―心をひらく35のヒント』

あらすじ 著:阿川 佐和子 頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか。インタビューが苦手だったアガワが、1000人ちかい出会い、30回以上のお見合いで掴んだコミュニケーション術を初めて披露する―。

書評『儚い羊たちの祝宴』

あらすじ 著:米澤 穂信 夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つ…

書評『内向型人間がもつ秘めたる影響力』

あらすじ 著:ジェニファー・B・カーンウェイラー イントロバート(内向型人間)とエクストロバート(外向型人間)の特徴を示唆した第一人者ともいえる著者が放つ、内向型人間がいかに自分を偽ることなく本来の持ち味を活かして組織や企業で影響力を発揮させるか…

書評『二十一世紀の資本主義論』

あらすじ 著:岩井 克人 グローバル市場経済にとっての真の危機とは、金融危機や恐慌ではない。基軸通貨ドルの価値が暴落してしまうグローバルなハイパー・インフレーションである。しかし、自由を知ってしまった人類は好むと好まざるとにかかわらず、資本主…

書評『日本語の技法』

あらすじ 著:齋藤 孝 ビジネス、就活、恋愛、人間関係…。文章を書くのが苦手な自分、人と話をするのが苦手な自分を本気で変えたいと思ったときの必読書!音読、速読、三色ボールペン、一分間プレゼン、雑談力、齋藤メソッドの集大成。

書評『知性について 他四篇』

あらすじ 著:ショーペンハウエル ショーペンハウエル(1788‐1860)の主著『意志と表象としての世界』以上に愛読された『付録と補遺』の一部。該博な教養を模範的な散文に盛りこんだこの人生の箴言集は、哲学の専門領域を越えた書として広く読まれる。ドイツ観…

書評『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで』

あらすじ 著者:ゲルト・ギーゲレンツァー 現代人なら、自分の身に何かが起こる可能性=リスクを見極めたいもの。だがその手掛かりとなる統計数字を、あなたはきっと誤解している。もっとも、誤解して当然なのだ――そう仕向けられているのだから。専門家の振り…